厳しい世界だからこそ
やりがいを感じる

私が所属する部署では、SSDの基板を製造するためのプロセス設計をメインに行っています。キオクシアの代名詞であるNAND型フラッシュメモリを含む大小さまざまで多機能な部品をプリント基板の表面と裏面にびっしりと埋め尽くすといった、見た目にも圧巻の設計です。プロセス上で使用する治工具の設計も行っています。

SSD製品の外形や製造時の制約が厳しい一方で、大容量化に対応する高密度・高信頼性の実装技術が要求されており、実装の難易度は年々高まっています。製品開発段階で技術課題や問題点の洗い出しのため、さまざまな製造性検証や最先端の実装技術評価を行い、高品質で高信頼性の製造条件を導き出しています。一つの部品のわずかなズレで製品そのものが動かなくなる、そんな厳しい世界ですが、だからこそとてもやりがいを感じています。

社内の技術部門同士でお互いの知識を共有する「となりの豆知識」という会を定期的に開催しています。輪番形式で担当部門の方が講師となり、自分たちが持っている知識を共有し理解を深めていこうというものです。基本的なことから専門的なことまで知識の幅を広げることができ、さらに新たな発想を生み出すきっかけとなる大変有意義な活動です。

これまで担当されてきた先輩社員の方々が残してくれた膨大なデータは、エラー解析の際にとても役立っています。時代を重ねて蓄積されたものが今に継承され、今度は自分たちがそれに手を入れて後輩につないでいく。そうやって確立された技術を大切にして、高品質な製品を作り出す一翼を担いたいと思っています。